公立高校入試分析から見えたこと(数学編)
2024/03/08
今週行われました公立高校の数学入試問題を分析してみました。
基本的な出題傾向は例年とほとんど変わりなかったのですが、久しぶりに規則性の問題(等差数列)がでたのと、空間図形の問題がやや軟化したことなどから、難易度が若干下がったようです。
全体な単元別出題傾向をみると、3年生で履修する単元が52%でしたが、1,2年生で学ぶ単元も22%,26%を占めているので、1,2年生の学習理解が大切であるのは数字の上からも
はっきりと見てとれます。
ピンポイントのコメントとしては以下2点が目につきました。
1)四分位範囲の出題拡大
昨今のデータサイエンス系大学・学部の増設もあり、中高数学で入ってきたデータ処理に関する単元の出題が目につきました。3年前までは高1生が解いていた「箱ひげ図」の読解の
問題を中3生が入試問題で解くようになっています。これからの受験対策としては、計算処理問題だけではなく、そのもう一段上にある「処理結果をどう見るか」という思考問題に慣れていく必要があります。
2)連立方程式
今年はくだものの個数と袋の個数が関係した問題が出題されました。定石からするとくだものの個数をx,yとすべきですが、そうすると立式の中に分数が入り込んで、数学が苦手な生徒
はより解きづらくなつたと思います。ふくろの個数をx,yとすることによってシンプルな立式ができるというなかなか考えられた問題だと思います。
s-Liveでは新中学3年生にはこうした入試・学調の出題傾向に沿った勉強をすすめていくようにこころがけています。
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